不思議な一本の糸

気がつけば今日で御用納めの方も多い12/28になりました。ああ、今年も本当に忙しかったです。

この12月は、「AERA with Baby」で産科医不足についてカラー8ページに取り組み、取材に歩き、ネットを使った1100名近い調査を試みてかなりの日々を費やしました。そして驚きのハプニングも体験しました。

10月から産科が閉鎖され都心にお産難民が出てしまった東京大田区の病院を取材し、医療崩壊の構図を医師から描いた医療ノベルを書いたということで「ノーフォルト」昭和大の岡井崇教授を訪ね、そして上田市産院存続運動のあった上田市のバースセンター設立要請運動を取材しに行ったのですが・・・

なんとその直後、昭和大が、上田市産院の搬送先である長野病院から医師全員を引き上げるというニュースが。しかもそれは大田区の病院で産科を再開するためためのひきあげだったのです。

昭和大が長野に医師を派遣していたとは想像もしていませんでした。まったくの奇遇により、今回の取材先は一本の糸でつながっていたのでした。

大田区にも、上田にも多数の母たちを知る私には、医師奪い合いの悲しい現実が身にしみる思いでした。本当に貴重な取材体験をしました。ニュースの数日後、長野病院のことについて上田市へ、その翌日には昭和大に再取材へ。

そんなことがありましたので、今回はかなり興奮して書きました。ほかに日医大多摩永山病院のオープンシステムや湘南鎌倉総合病院を取材しています。湘鎌は妊婦健診の待ち時間が3時間となっていましたが、助産師さんたちが大健闘でした。

校正がぎりぎりで来るか来ないか。待ちながら年内駆け込みの用件に追われております。 2007/12/29