稲村ヶ崎サンセット

昨晩は夕方から1ヶ月ほど前に発売になった『なっとく出産応援事典』の打ち上げをしました。湘南鎌倉総合病院に勤務あるいはゆかりある人を産婦人科部長・井上裕美先生が作ってくれたチームは計五名。師長の長谷川充子さん、元・師長で現在は開業助産師の井本園江さん、元・勤務助産師で今は聖路加で教職に就いておられる小黒道子さんと私でした。

スタートはなんと4〜5年前のことでした。外来に待っている妊婦さんたちに素朴な質問を出して頂く作業からはじめ、とんでもなく多忙な人ばかりのチームは、長い間「本当にこの本は出るのだろうか」という月日を送りました。

みんな忙しくてもこだわりは捨てられないというところがある人ばかりで、「妊婦さんはもっとココが知りたいんじゃない?」「こういう言い方で決めつけになるから、もっとこうしようよ」というような話になったりもします。湘南鎌倉総合病院の医局に併設された図書室の一角で、いったい何度集まったことでしょう・・・。

しかし春秋社の美しき名編集者・篠田里香さんのご尽力により、ついにゴールインすることができました。今春卒業し、イラストとエディトリアルデザインの仕事に就いた娘に表紙と中のイラストを描かせていただいたのもありがたいことでした。共著である分客観視できると思いつつ言うのですが、これはかなりのお得な本だと思います。

井上先生が選んだお店は江ノ電・稲村ヶ崎駅からすぐ、海沿いのレストラン「サンディシュ」。荒れ荒れの海から吹き付ける潮風、そして分厚い雲の中にオレンジを溶かした江ノ島サンセット。

ああ、うれしかった。
本当にすばらしいチームでした。

今書いている本が難しい問題をたくさん扱っていてちょっと疲れ気味であった私でしたが、とってもいい気分転換になりました。夜おそく東京に戻り、24時間営業のドトールに寄って巨大なアイスソイラテを買って帰る。

そして朝まで、今度の本の続き・・・。

今度の本も、出たときのとびきりの喜びを楽しみに、がんばろう。 2009/08/08