イベント終わって、お盆休み

周囲にお休みの方が多くて静かな今週。そろそろお盆休み体制ですね。

そして、きょうはすばらしい青空です。皆さん仕事がお休みで、きのうは西日本に台風も来たのでこんなにきれいな空なんでしょうね。元ちとせさんのCDタイトルで知った「はなだ色」とはこの色ですね。まさに。

わが家は夫はお休みをもう終わってしまったので普通に出社し、社会人2年生の長女はお休みを満喫しています。今朝は長女と末娘と私の3人で、15分くらいでしたが朝ヨガしました。

8月8日にアジアやアフリカで母子保健プロジェクトに携わっている永井周子さんをお迎えしてREBORN講演会「これからのカンガルーケア」をいたしました。私にとって久しぶりに自分が企画したイベント。ありがたいことに予備席を出してぎりぎり、ひやひやするくらい沢山の方のご来場を全国からいただき、熱い半日となりました。

『安全なお産、安心なお産−「つながり」で築く、壊れない医療』で新生児の先生たちとのつながりが広がり、安全性それも赤ちゃんの命のはかなさというところに気持ちが行ってこのイベントを企画しました。

お産を終えるとお母さんは巨大な開放感に満たされますけれど、そこからしばらくは赤ちゃんには肺呼吸への大転換に慣れていく時間です。米国ではこの時期に特に手厚いアセスメント体制を敷くガイドラインを産婦人科と小児科医の学会が合同で作っていて、transition care(移行期ケア)と呼ばれています。この時に人がいないことのリスクが、すなわちカンガルーケア事故報道の根っこであることはほぼ明らかと思われます。

ずっと以前に聞いた話ですが。ある女性が自宅出産をして、そのあとひとりになってしまう時間があって、その時間がとても怖かったんだそうです。それは「誰かが赤ちゃんを取りに来る」という恐怖だったのだそうです。彼女は本能的にリスクをとらえていたんですね。それで、大事に大事に赤ちゃんをかかえていたのだそうです。

いつから女性は赤ちゃんの命を人にゆだねるようになったのでしょうか。今は助産院で産んでも、やっばりどこか専門家に頼って自分1人で守ろうとする人なんかほとんどいないですよね。

私は医療システムとか科学的根拠などについて書くことも多いですが、原点を思い出すというか、そこも大切だとよく思います。親も、何かあったら何よりもつらく感じるのは、自分が守れなかったという痛みではないでしょうか。 2010/08/11