2013年05月一覧

大橋巨泉さんの遺言

今週は週刊現代の女性手帳の記事の話が多くて。私も購入してみたら、別記事で大橋巨泉さんのコラム「今週の遺言」が面白かったのでおすすめします。
ここで書かれているのはフランスの家族政策の詳細。
徹底的に子ども2人以上、できれば3人を奨励しているのですね。家族手当が1人では0円、2人目は16000円、3人目は21000円だそうで3人産むと年金が1割アップだそうetc…..しかし、これら延々と続く驚異の支援の数々を聞いて巨泉さんは絶望しています、そこがこのコラムのすごいところです。フランスはこうした政策をとってから今まで30年かかっていると言うのです。日本の家族政策の支出はGDPの0.4%でフランスの4分の1、今から日本が同じことを何かしても効果が出るのは一体いつになるのか・・・と。 013/05/30


日本看護協会の新委員会へ

日本看護協会の「安全・安心な出産環境提供体制に推進に関する検討会議」の新委員になり、今日は第1回の会議に出席しました。
厚労省の医療計画が5年おきで、次が平成28年度に指針が提示されるとのこと。そこを目標に、出産施設や産後ケアで助産が充実できるような新しい医療制度の提案を考えていくとのことです。
担当理事は福井トシ子さん。元・昭和大学教授の岡井崇先生、毛利多恵子さん、神戸市看護大学の高田昌代先生、国立保健医療科学院の福島富士子さん、杏林大学の松岡惠先生、また国際医療福祉大学の武藤教授などこの度初めてお会いする先生も多数いらして、私は他の方たちに較べて政策の知識がずっと少ないので今後いろいろ勉強しなくては。3年間のプロジェクトで、ユーザーの立場から力になれたら、と思います。
 2013/05/29


『卵子老化の真実』増刷

今日はとても嬉しい日です。本当に皆さまのおかげで、『卵子老化の真実』に初めて増刷がかかりました。発売以来、皆さん大変お忙しいのに読んでいただいて、シェアやご自身のブログやTwitter、ご講演、授業でのご紹介をいただくなどどれだけお力をいただいたかわかりません。
本当にありがとうございます。そして、これからもがんばります☆
3版に向けてGo !!
 2013/05/29


助産所のバックアップ

26か所もの助産院のバックアップをおこない、搬送症例の検討会「ハンズの会」も開催している土屋清志先生。府中市で開業されてからの分娩件数が千件目となられたそうです。
「府中の森 土屋産婦人科」のサイトには「安全な自然出産」についての考え方や、複数のスモールサイズの施設が拠点をもってしっかりと連携をとる「新しい集約化の形」が説明されています。リスク管理ができれば、スモールサイズでの出産はコミュニケーションに有利、個を尊重する出産の実現に何よりも大切なのはコミュニケーション、そしてコミュニケーションの担い手とは助産師・・・と土屋先生は書いています。ぜひ一度ご覧下さい。
<府中の森 土屋産婦人科> http://tsuchiyaclinic.com/index.html
<>2013/05/28


マガジンハウスへ

東銀座のマガジンハウスに行ってきました。『クロワッサン』の本紹介ページで著者インタビューをしていただいため。2ページもので,私が薦める併読図書も5点ほどご紹介しています。
お声かけていただいたのは『未妊−「産む」と決められない』を出した時にも声をかけてくださり巻頭の人物紹介でご紹介いただいた越川典子副編集長。ロングで見守ってくださっている方がいるって、とてもありがたくうれしいことです。
写真を撮ってくださった小松勇二さんもいいムードを作ってくださる方で、苦手な写真撮影もがんばりました。
クロワッサンは,アラフォー女性から娘さんの出産が気になる年代の方まで幅広い年齢層に読まれているそうです。私も中学時代はアンアンにはまり,18歳でブルータスの創刊にときめいたマガジンハウス育ちなので、クロワッサンは手に取ることが多い雑誌です。
発売は6月25日です!
 2013/05/28


理子さんの想い

『FRau』の取材の時、ご自身が妊娠中「羊水検査は受けない」とブログに書き波紋を呼んだことについて「尻切トンボに終わってしまったようで気になって・・・」と話してくれた東尾理子さん。そこで、私の「いいお産の日」立ち上げ時代の友人である日本ダウン症協会の水戸川真由美さんをご紹介しました。
理子さんは米国暮らしの経験から、日本は障がいや病気のある人たちがとても暮らしにくい国だと大きな疑問を感じてきたそうです。
ポジティブな人の輪が、またひとつできそう!
 2013/05/23


「早く産まないとだめですか」

2013年5月22日 ·
『女性セブン』(小学館)5月30日号 堂々7ページの特集「早く産まないとだめですか」で出産年齢や育休についてコメントしています。典型的な未産の35歳女性としてA子さんを想定し、彼女の素朴な疑問、憤り、迷いなどでいろいろな人のコメントをつなげていくという構成。読者はとても身近な問題として昨今の出産年齢をめぐる問題(不妊治療助成の年齢制限、国の少子化対策)を考えられるようになっています。
記者の方がすばらしくて、私はこの取材を受けた時自分の話をテープにとっておけばよかったと思うくらい話ができました(誌面にはほとんど載っていませんが・・・)記者さんは,某男性向け週刊誌の卵子老化ものを電車で食い入るように見ていた女性を見たことがあって、その時「今、女性誌ががんばらなくてどうする!」と思ったのだそうです。記者さんの想いは、重要です!
 2013/05/22


福島県いわき市への旅

福島県いわき市へ二日間の旅をしていました。いわき市立総合いわき共立病院新生児科の本田義信先生に『助産雑誌』の取材でした。
私は『卵子老化の真実』に本田先生が診ていらした13トリソミーのお子さんがお母さんと弟さんと津波にさらわれてしまったことを書いています。そして、本を書き終わったら,必ずいわきに行きたいと思っていました。
そして今朝は本田先生と、残されたお父様のところへおまいりにうかがってきました。お父さんは、夢のような楽しい時として、13トリソミーだったお子さんと、最愛の奥様と、その次に生まれたお子さんとの日々のことを話してくださいました。
お父さんは最初はチューブがたくさんついていたわが子をこわいと感じたのに,お母さんは、事実を告げられ対面すると,泣きながら笑っているような顔をして、すぐに赤ちゃんを抱き、絶対にこの子を守っていくとかたく決心されたそうです。そして、その決心の通りに、津波が迫って来た時、お母さんは13トリソミーのお子さんを最後の最後まで守ろうとして流されてしまいました。
塩屋崎灯台を超えて少し先、このきれいな海がたくさんの人の命をのみこんでしまいました。
本田先生とご一緒することができたこの海の、あの潮騒と、ひんやりした優しい潮風のことをいつまでも、いつまでも忘れることなく覚えていたいと思います。
そして、このお父さんの心にともり続ける幸せな時間のことを、そして、その幸せの始まりにとてもあたたかい医療があったことを、折に触れ、書いて行きたいです。
 2013/05/15