2016年03月一覧

長良医療センターで

国立病院機構長良医療センターで、2日間、妊婦さんとおかあさん、ご家族を撮影させていただく。先端の胎児医療が行われていることで全国に知られるハイリスクの方だけの病院。

336でも、そこでは帝王切開の手術台の上でお母さんが両手で赤ちゃんをしっかり抱きしめ、頬ずりをしていました。ほとんどの方が搬送や紹介で、不安いっぱいで来られるところだからこそ、ハートフルである事がとても大切にされているのです。

丸2日間、切迫早産で入院中の方や、とても小さく生まれてきたお子さんが大きく成長された姿を見せに来られた方など、たくさんの方にお会いし、お話しして、写真を撮らせていただきました。2016年3月現在、このウェブサイトでは写真が一枚ずつしか見ていただけないのですが、そうした写真群をどなたに、どのように見ていただいたらよいか、考えています。

帰ってきてから写真をお送りしたお母さんたちからは「こんな形の出産もある事をたくさんの人に知ってほしい」という言葉を何人もの方からいただいています。

温かい病棟の空気を思い出しながら、続いていく想いのやりとり。

2016/03/31


明るい春の日に

春の光が、しめていたカーテンからも透けていた。

素敵なお天気だったこの週末に、昨年から連続して撮らせていただいてきた方の赤ちゃんが生まれました。写真を読み込みながら、ご夫婦の涙に思わず私ももらい泣きしています。

お父さんの涙がお母さんの顔にぽたぽたと落ちて、それに気付くこともなく無心に泣いてたお母さん。

2016/03/28


なぜ教育費の問題をかくも無視するのか

「やっぱり知りたい少子化のはなし」
(8)日本では,なぜ教育にお金がかかりすぎるのか?
中澤渉氏(大阪大学大学院准教授)のインタビュー

記事全文アップしました。日本の「対 GDP の公教育支出の割合が最下位」という事実がまったく問題にされない風土は、一体いつ、どこから来たのでしょうか?

それは、高度経済成長期に全国で親たちが「田畑を売ってでも、わが子はホワイトカラーに」と力を振り絞って町の大学に子どもを送り出した時期に形成されました。

企業も税制を優遇されていて、終身雇用&年功序列制の企業福祉で社員と家族を養い、子どもが進学する時期の親には高給を払いました。

中澤先生の長年の研究活動に根ざした、他ではなかなか見られない分析だと思います。
ぜひ読んでみてください。そして、私もそうですが、今、何人か産んだ家庭が切実にぶつかっている問題の正体を知ってください。

記事はこちらから

2016年3月25日


不妊治療で大切な心の解放

「NPO法人 Fine〜現在・過去・未来の不妊体験者を支援する会〜」理事長でコーチングの専門家でもある松田亜樹子さんに先日インタビューさせていただき、治療中の方々が今一番困っていることについて記事を企画中です。
松本さんが最近世に送った『不妊治療のやめどき』についてもお話聞きましたが、これは待たれていた一冊だと思いました。不妊治療の「結果」とは必ずしも妊娠を意味しないというアドバイスは当事者の方にとって貴重でしょうし、抗い・疲弊からの解放を導いてくれる松本さんの言葉は治療を経験していない私にも学ぶところが大きかったです。
『不妊治療のやめどき』(WAVE出版)
http://www.amazon.co.jp/%E4%B8%8D%E5%A6%8A%E6%…/…/4872907841

2016/03/19


切なくて、でも幸せな時間

間もなくお産になるお母さん(手織りのお仕事をしていらっしゃいます)と、まだあとちょっとだけママをひとりじめできるお姉ちゃんのフォトセッション@善福寺川緑地
お母さんが「こういう時期もあと少しだと思うとちょっと切ない」とおっしゃるので、私も自分の2人目出産直前のことを思い出しました。陣痛の数日前に、ものすごく上の子どもが可愛くなって「どうしよう」とほとんど取り乱したこととか。
陣痛が来て「さあ、産みに行くぞ!」と家族で家を出た時、名残惜しさから思わず心の中で「さようなら、3人家族」と言ってしまったこととか。
日曜日に参加者のほとんどが2人目を考え中の方だった講座「1人目・2人目・3人目の妊娠タイミング」を開いたばかりなので、なんだか物事が自然につながった感じになりました。
またこの日に、この講座がさいたま市内の他の公民館でも開催されることが決まりました。とてもありがたいことなので、さらによい講座になるように今から考えていきたいと思います。

2016/03/18


さくらは、まだ少し先

三寒四温のこの時期は、まだ冷たいけれどきれいな空気に包まれ、堅いつぼみたちの気配を楽しんだあとにストーブがあればこれにまさるものはなし。
昨日は、ファン助産院のウェブサイトに使用するために、杉山先生と善福寺川緑地を撮りに行きました。先生が妊婦さんにウォーキングをすすめ、自分のエネルギー源にもしているこの緑地。
素晴らしい仕事を長く続けている方の共通点は、充電がお上手だということ・・・かな?

2016/03/17