コメントしました。公共の場での授乳の是非を巡っては、私は、どちらの立場にも共感します。「ぎょっとしてしまう」という気持ちは文明社会の自然な反応と受けとめつつ、「母乳育児中は外出中の授乳が避けられない」ということも周知して母親が外出しやすい町を作りたいと思います。
こちらから
日本赤十字看護大学大学院看護研究科の学内研究会・母性看護研究会に呼んでいただいたので、大胆な演題を立てて、今の日本で助産師さんは何をすべきか考えてもらいました。それは、少し前とは違ってきているはずです。助産師を目指して勉強中の学生さんを中心に、たくさんの学生さんがいらっしゃいました。
2年間撮影してきたファン助産院(東京都杉並区)に写真を2か月のあいだ里帰りさせました。途中で写真展を見るために誰でも助産院へ入れる「オープンデー」を2日間設けていただき、かつてここで出産した方が多数いらして子育ての原点を確かめていました。
『不妊治療を考えたら読む本』共著者の浅田義正先生とご一緒しました。第1回には矢沢心さん、第3回には東尾理子さん、松本亜樹子さんをゲストに迎えた計3回のシリーズセミナーで、具体的な治療法についての話をしました。
妊娠中に見つかる病気には、胎児治療が有効な病気もあります。周産期の未来を切り開くこの学会で、胎児治療の社会的側面について1時間の特別講演をさせていただきました。
周産期センターの取材、『出生前診断』の取材で出会ってきた方たちのことを非医療者の立場からお伝えして、胎児疾患に向き合ったご家族の写真や動画もたくさん見ていただきました。
「写真で周産期にパワーを」
そんな夢をかかげて、私と同じように出産を撮影している写真家の江連麻紀さんと、写真プロジェクト「Birth,Birth,Birth」を始めました。第1回は授乳服専門店「モーハウス(Mo-House)」青山ショップでのショップ写真展&トークでした。
私が展示した写真は、すべてこちらでご覧いただけます。
「Birth,Birth,Birth」のFacebookページはこちらです。
私が部分的に関わった国際調査によると、日本女性の「産みたくない」は欧米の女性のそれと違うようです。日本女性が子どもを欲しくない理由のトップは「自信がない」でした。
私はこの結果に日本民族の妙に生真面目で集団主義的な性格を感じたので、ちょっとつらく思い、コラムを書きました。
こちらから
エッセイを書きました。お題は「わたしの逃避術」。リレー随筆です。
東洋経済オンラインで「ニッポンの出産は安心・安全か」という連載を開始しました。第1回は、産科医療補償制度というとても大事な制度について。重い脳障害を持つお子さんを育てている方々をお訪ねして書きました。
子どもを産むということも、そして出産を扱うという仕事も、何が起きるかわからないという宿命に耐えながらの行為だといつも思います。人ができないことはある。でも、人にできることもあるんだとも強く感じた今回の取材でした。
記事はこちらから
連載は、周産期医療、助産、また生殖医療も織り込みながら、さまざまなトピックを幅広く扱っていきたいと思います。
不妊治療は「一時乗ったら降りられないエスカレーター」とも言われています。本来は「治療を始めるか」を決める時点から落ち着いて考えられる場があるべきですが、良いカウンセリングが受けられる患者さんは少数派です。もっと患者さん自身が決められる治療を目指すシンポジウムで、問題提起者をつとめました。
フランスから育児支援の情報を発信する高崎順子さんの講演会に行き、第二部で、高崎さんとのトークに出演しました。
この日の日記はこちらから
「公共の場での授乳」はOK?それとも・・・この問題をめぐり、ちかぞうさんという育児中のライターさんがシリーズ記事に取り組みました。第一回が私へのインタビュー記事で、その抵抗感とはどこから来るものか、それを緩和するには何ができるのかをちかぞうさんと話しています。
母性衛生学会は、各都道府県の大学病院を中心に、産科医、助産師さん、学生さんたちが集まって学ぶ場です。高齢妊娠となって不妊治療、出生前診断に向き合う女性たちの現状や気持ちをお伝えしました。
英国やニュージ―ランドでは妊娠すると受け持ちの助産師が一人決まり、ハイリスク妊娠となっても、産後ケアに至るまでその人のケアを受け続けます。このような海外の助産システムに近いものを日本に築けないかと考える方たちの研修で、第一回の講義を担当しました。
古くは第二次世界大戦前後の欧米から、古今東西のさまざまな出来事についてお話ししました。
早稲田大学のオープン・カレッジで、高齢妊娠で気になることについて全2回の講座を担当しました。
ゲスト講師として、信州大学に呼んでいただきました。全学部から学生さんが180名も聞きに来てくれました。
信州大学は医学部に遺伝カウンセラーさんになるコースがあり、そこで学ぶ学生さんが私の『出生前診断』を読んでこの企画を立ててくださったそうです。
Twitterで書きましたが、今、教育の現場では「出生前診断に賛成か反対か」というディベートをおこなう授業が増えているようです。でも私は、私はもっと検査技術が進んだ、胎児治療も登場する世界で産む若い人たちの現実的な将来を支援できるような授業がしたいと思い、そのように努めました。
遺伝カウンセリングでは、妊婦さんの立場に立つので、出生前診断は「妊婦さんがどの道を選んでもそれを支持し、支援していく」が鉄則。その安心感がなければ妊娠するのが怖くなるような、そんな高度な技術が存在する世界が、すぐそこまで来ているからです。
セント・ルカセミナーは、大分の不妊治療専門クリニック「セント・ルカ産婦人科」が開催してきた、生殖医療専門医の全国的な集いです。ここは、これから着床前診断(PGS)の臨床試験が実施される施設のひとつで、それが今年のテーマとなりました。
写真を思う存分に使って記事を書きました。
動画は、一年半出産を撮り続けてきたものの中から、少しずつ違う状況のパパを5人選んだものです。
ずっと、いつか、こんな動画を作りたいと思っていました。出産の場にいる男性はなんていい顔をするのだろうと「もうひとり主人公」の存在に気づいたのはカメラを持ってまもなくのことでした。
でも、記事化するにあたり、出産前後に休暇をとる父親がどれくらいいるのか調べてみると、意外な少なさでした。
お産はどちらかというと夜が多いのですが、「会社は休めないから、パパがいる時間帯に産みたい」という言葉は、臨月の妊婦さんからとてもよく聞かれる言葉。フランスは、この期間(出産から2週間)、父親は強制的に休暇を取ることが法律で決められているというのに。
父の日の朝6時に配信していただき、ビジネスサイトなのに、とてもたくさんの方に読んでいただきました。
初めて、小説を書きました。私は、自分の本が小説家の方の参考図書になる経験は何度もしてきたのですが、この度ご依頼をいただいて初挑戦しました。
書いてみると、10年あまり続けてきた生殖医療の取材活動が、登場人物の言葉に、行動に、自然に入ってきました。
これからも書いて行く予定です。より幅広い層の方に、妊娠・出産のことを知り、感じていただけたらうれしいです。
小説現代6月号はこちらから
助産師さんや医師が母乳育児の学びを深める会で、これまでの私の活動の経緯を振り返ってお話しする機会をいただきました。
実は私が出産を初めて取材したのは、実はこの青森県でした。その時に、「このテーマをずっと追いたい!」と思って本当にそうなりました。
県が地域ぐるみで産科医療を支える取り組みの一環として開催したシンポジウム。医療者や、病院の支援活動を続ける市民の方たちが集まりました。
地方には面積が広大で山も険しく、かつ深刻な医師不足に悩んでいる県がたくさんあります。
作家の甘糟りり子さんが先日2冊の短編小説集を講談社から出され、その読書会「ヨモウ・カフェ」にゲスト・スピーカーでうかがいました。
小説の一篇「ターコイズ」にちなんだディナープレートも美味しく、会場が一体となった和やかで楽しい夜でした。
今回出された小説集『産まなくても、産めなくても』についてはこちらから
『産む、産めない、産まない』はこちらから
セミナーは、森三中の大島美幸さん、宋美玄先生、小堀善友先生のトークが無料で聞けるというもの。私は、取材でわかった事実に基づいて「妊活っていったい何?」という疑問にお答えしました。
抽選に当たった参加者50組はすべてカップルで来られ、妊活のキックオフやリフレッシュを楽しまれました。
たまごクラブのムック「妊活たまごクラブ」の出版記念企画です。ムックの方も、執筆、監修、撮影で携わりました。
「妊活たまごクラブ」はこちらから
学校の先生たちが集まるフォーラムの月刊誌『En-ichi』2017年2-3月号に、6ページもの長いインタビュー記事を載せていただきました。
出生前診断こそ命を深く考えさせるテーマであることは、まだ社会の中であまり気づかれていません。
とても難しいテーマですが、妊娠後の判断の背景として子ども時代の経験を語る妊婦さんはとても多く、教育は大きな役割を持っています。
母乳育児支援の国際認定・IBCLC(国際認定ラクテーション・コンサルタント)を対象にした年の一度のカンファレンスで無痛分娩をどうとらえるかについてお話ししました。
女性が「授かりたい」と思った時に知りたいことを、多数の医療施設や患者さんを取材してきた立場からお伝えしました。
参加者のほとんどが当事者の方でたくさんの質問をいただきましたが、特に印象的だったことは、この日の日記にも書きましたが「適当な相談先がないこと」と「病院探しの難しさ」でした。
公益法人川崎市生涯学習財団による市民大学「かわさき市民アカデミー」の連続講座「広がる生命科学の世界」全12回のうち第10回、第11回の2コマを担当しました。受講された方たちの多くがご高齢にもかかわらずとても若々しく、生殖医療にも強い関心を持っていらっしゃったことに強い感銘を受けました。
この講演は、私がラジオで話していたのを市長さんが移動の車中で偶然聞き、ご依頼いただくことになりました。
滑川市は「子ども第一主義」を掲げており、脳科学者の茂木健一郎氏、数学者の秋山仁氏なども講師に迎えてパワフルな教育活動を展開しているそうです。詳しくは日記を読んでください。