優生思想にけじめをつけていない、いまだに他人に「産め」「産むな」と気軽に言う国が、どうやって、胎児診断、胎児治療の時代に入っていくことができるでしょうか?高齢妊娠の取材でいつも気になってきた旧優生保護法について書きました。
NICU(新生児集中治療室)で働く新生児科医と看護師さんは、毎年ふたつの学会を同時開催しています。両会場で写真展を開催しました。学会の最後には新生児成育医学会が後援したTVドラマ「コウノドリ」をテーマにした市民講座も開催されたので、一般の方も来場されました。
展示した写真はこちらのウェブギャラリーでご覧になれます。
ご自身がファン助産院で出産したカメラマンさんの企画。温かいものがうれしい季節の深まりとともに3回シリーズで連載しました。
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ノンフィクション作家・河合香織さんが書かれた本の書評を書きました。母親の立場で書かれた点に共感を感じながら拝読しました。通信社が配信する記事ですので、さまざまな新聞の書評欄に掲載されます。
益田美樹さんの上記の記事でコメントしました。帝王切開で出産した女性たちからさまざまな反響がありました。
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ニュージーランド滞在中、行く先々で話題になっていたジャシンダ・アーダーン首相の妊娠。出産後、助産師とのツーショットがSNSに公開されたりしたので、それにちなんで海外の出産政策を知っていただこうと書いた記事です。ニュージーランドの助産師さんたちは、とても誇りをもって働いていました。
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仕事の責任が重くて治療法を再考する余裕もなかったという方、メダカの繁殖を見て育たない命が消えていくことを受容できたという方、50代になってもベビーカーから逃げてしまうことがあると語ってくださった方・・・結果として授からなかった不妊治療とその後の日々について3人の女性に語っていただきました。
自然体で語ってくださったことに大変感謝しています。
2018年3月、湘南鎌倉総合病院のニュージーランド視察旅行に同行しました。同国では、妊婦さんひとりひとりに担当の専門家がつき、産後6週まで密接に関わり続けます。専門家は女性自身が選び、9割の妊婦さんは助産師を選んでいます。
助産師活躍は、産科医不足対策としても、産後うつの予防にもなる「ポジティブな出産体験」を女性に提供するためにも必須のテーマです。
ゲノム解析のはるか前、約40年前から活動してきた「染色体研究会」。ダウン症のお子さんをとてもたくさん診てきた大橋博文先生(埼玉県立小児医療センター遺伝科)にお声をかけていただき、女性たちの悩みについて講演しました。
青森の病院に勤務するベテラン助産師さんたちの集会で、高齢妊娠や不妊についてお話ししました。
オホーツク地域の遠紋地域は東京都が2.3個も入る広大な地域ですが、そこの出産を担っているのはたったひとつの病院。しかし、そこも2年前に産婦人科医がいなくなったことがあります。大学からも北海道からも産婦人科を送ってもらうことができなかった町がとった方法は、全国の産婦人科医個人にあてて約1万通のダイレクトメールを送るという前代未聞の作戦でした。地元の切実な声を伝えたいと思いました。
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日本赤十字看護大学で「Birth,Birth,Birth!」「What is a midwife?」の両方を展示しました。学生さんに産科医療や助産への関心を高めてもらい、ライフプランを考えるきっかけにもしてほしいと願って開いた写真展です。看護大の学生さんは実習や課題でとても忙しいので、学内での写真展は大変喜ばれました。
日本の晩産化、少子化が世界的に見て非常に進んでいることと、その背景にある日本的事情についてお話ししました。学生さんたちは将来子どもを持つかもしれない立場、産みたい人に医療・ケアを提供する立場の両方に立ってとても真剣に聞いてくださいました。
「生き物少女」から「出産ジャーナリスト」へ。河合蘭さんに聞く、出産にかける思いの原点と、日本の女性にとって「産むこと」とは。<前・後編>
2018年4月28日 「不妊、産む、産まないに向き合うすべての女性たちへ。未来をともに育むメディア UMU 」
婦人科疾患に向き合った女性2名が創設し、ユニークな人選によるさまざまな人が素顔で「産む・産まない」を語るウェブサイト「UMU」。前・後編に渡るこのインタビューの質問も私が「出産ジャーナリスト」になった理由や「日本はなぜ妊娠・出産について話しにくい国なのか」といったとてもファンダメンタルなことも聞いてくださり、自分がしてきたことを見つめなおす機会をいただいた気持ちです。
前編はこちらから
後編はこちらから
5月5日は日本では子どもの日ですが、国際的には「国際助産師の日」でもあり世界各地で記念企画がおこなわれています。助産師さんの写真を集めて20点ほどの写真パネルを作り「助産師とは何か?」をテーマにささやかな写真展を構成しました。
イベントのFacebookページはこちらから
早稲田大学の市民大学で、老若男女を問わず妊娠、出産の現代事情を知っていただく講座を続けています。高齢妊娠の方が気になる不妊、出生前診断、無痛分娩を中心に、ニュースだけでは伝わりにくいところをお話ししています。
日本助産師会のご依頼により、同会が担当した相談室の壁面に妊産婦さんとご家族の写真パネルを約20点展示しました。出産を間近に控えたご夫婦が、身を寄せてじっと見入る姿がありました。
詳しい出生前診断がおこなえるようになってきている湘南鎌倉総合病院(神奈川県)で、新しい検査の技術を紹介し、それが社会の中でいかにあるべきかを考える公開シンポジウムが開かれました。
英国の現場での勤務経験を持つ三人の医師、助産師によって、海外事情がかつてないほど詳しく報告されました。日本は出生前診断の在り方が独特で、海外ではスペシャリストによる超音波検査がメインの検査になっています。ここで問題が見つかった方が、羊水検査やNIPTを受けるかどうか検討します。
私は女性側から見た日本の出生前診断について話しました。写真はシンポジストの皆さん、小坂さんのご家族、水戸川真由美さんと。
【演者】林 伸彦 (King’s colledge hospital)/市田知之 (湘南鎌倉総合病院産婦人科)/松永真由美 (聖路加国際大学)/河合 蘭 (出産ジャーナリスト)/小坂あゆ子 (母親・元小学校教諭)
横浜市の育児支援施設「Umiのいえ」でBirth,Birth,Birthの写真展と江連麻紀子さんとのトークを開催しました。ファミリーフォトを専門にする写真家の方のご参加も多く、出産、家族と写真についてのいろいろな意見交換ができました。
日本助産学会会場で「Birth,Birth,Birth」の写真展を開催しました。
遠軽の講演に前後してご家庭をおたずねて取材しました。写真の男の子は病院が遠くて救急車の車中での出産でした。都市部とあまりにも隔たりが大きい北海道オホーツクの状況をまのあたりにして、数字で見ていてはわからないものを感じました。どうしたら国レベルで問題意識が共有できるのかに苦心して書いた記事です。
北海道や同様の状況にある地域の方たちから大きな反響をいただきました。
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助産師教育に携わる先生たちの研修会で、無痛分娩について、取材者、女性の立場からお話ししました。厚労省の無痛分娩についての会議で委員を務める麻酔科の医師と助産師さん、米国で膨大な数の無痛分娩を扱ってきた助産師さんたちとのシンポジウムでした。
神奈川県茅ヶ崎市では、無料、託児つきで毎年私の講座を開催してくださっています。今年は出生前診断、無痛分娩も含めた産み方、出産施設選びなど、妊娠したら気になる方が多いトピックを集めてお話ししました。来年も開催され、茅ヶ崎市民でない方も参加できます。
産婦人科医不足に悩み、都内JRの中吊り広告や『週刊文春』で医師を募集したこともあった北海道遠軽市。商工会議所青年部の方たちが企画された講演会でお話ししました。青年部は子育て中のお父さんが大変多く「子どもを産み育てる際の安心こそ定住促進の基盤」という考えからこの企画が生まれたそうです。
零下10度を下回る日が続く厳寒期のオホーツクでたくさんのご両親に会い、大変貴重な経験をさせていだきました。