日本周産期・新生児医学会、日本成育医学会、日本新生児看護学会で開催した写真展「幸せを信じて」の写真パネル6点、新規にやや小ぶりに制作したもの6点を撮影した病院の産科外来・新生児外来・病棟にご提供しました。
点滴をしながら入院生活に耐えている妊婦さんやご家族、多忙な職員の方たちに「病棟の空気が温かくなった」ととても喜んでいただいています。
大人気の硬膜外麻酔無痛分娩。しかし産科麻酔の第一人者たちは、十分な研鑽を積まずに始める産院もあることを指摘し警鐘を鳴らしています。無痛分娩をするなら知っておきたい施設の選び方をガイド。
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新出生前診断NIPTの結果に気絶してしまった女性。それでも産むと決めてから待っていたのは思いがけない結末でした。短かった家族の時間。でも、それは、これから子どもを授かるかどうかわからないふたりの大切な宝物になっているといいます。
この記事もYahoo!ニュースのトップとなりました。
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助産師さんの専門誌新年号巻頭で、島田真理恵さん(日本助産師会会長)と井本寛子さん(日本看護協会常任理事)の新春対談を構成し、撮影しました。
妊婦健診の超音波でダウン症の可能性を指摘され、中期中絶に至った女性の物語です。喪失の悲嘆と自責の日々から2年―心の内をお話しいただいたことに感謝しています。
この記事はYahoo!ニュースのトップとなり、瞬く間に千件を超えるコメントが寄せられました。
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札幌にもNIPTを実施する未認可施設ができたそうです。日本産科婦人科学会理事長・木村正さんとともに意見を述べさせていただきました。私は出生前診断を抑制し続けることはできない理由を、木村先生は混乱の実情について話しています。
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NICU(新生児集中治療室)に入院している小さな赤ちゃんたちは、母乳が飲めるかどうかに命が左右されることがあります。海外では50カ国以上にある母乳バンクが日本のNICUでも普及することを願って執筆・撮影しました。
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NPO法人「親子の未来を支える会」が出生前診断で告知を受けた方のための冊子をクラウドファンディングで作成しました。そのお披露目をする報告会で、女性の立場から見た出生前診断の課題について40分間お話しさせていただきました。
パリ郊外にある看護学校で学ぶ学生たちの成長を追ったドキュメンタリー映画のレビューを書きました。飾り物が一切ないとても誠実な作品でした。
(監督・撮影・編集 ニコラ・フィリベール)
現代出産事情についての総論的なお話を座学で2時間、続いてイメジェリーの実習1時間。妊婦さんや子どもたちのヨーガ教室を開催する先生たちが集まりました。2日間コースのひとコマで毎年うかがっています。
遺伝性疾患を持つ当事者で『ママは身長100cm』著者の伊是名夏子さんは、骨が作られににくいためにとても身体が小さく車椅子で生活しています。そんな伊是名さんが子どもを持つという夢をかなえた背景には、今、忘れられつつある家族の力、そして先輩ママと、女性に寄り添う産婦人科医の力が。
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株式会社ピジョンによる社会貢献活動「にっこり授乳期研究会」のご依頼で、春より、後期早産児の赤ちゃんやご両親を撮影していました。
緊急帝王切開やNICUへの入院という厳しい事実を突きつけられながら、重篤な子がたくさんいるNICUではどうしてもケアの優先順位が下がってしまう後期早産児のお母さんたち。この時期の早産をしたお母さんは早産した方全体の8割を占め、かえりみられることが少なくて孤独や育児のつまずき感を感じやすいと同研究会は報告しています。
日本母性衛生学会で展示した写真パネルは17点。会場では、全国から学会に集まった先生方、助産師さんたちからお母さん思いの温かい声がたくさん聴かれました。
これらの写真パネルは学会後、2019年11月~12月、ピジョン本社の玄関ホールでも展示されました。
本社で働く方たちは、ご自身は新生児医療や育児の現場に接するチャンスがほとんどないそうです。写真の力で、流通ルートの向こうにいるお母さん、お父さんの熱い様子に接していただくことができました。
社会保障の見直しに際して、これからは「予防医療」が重視されるとのこと。それに寄せて、私の分野から「生活習慣病の予防は胎児、新生児期から始まっている」というファクトをお伝えしました。
たとえば、お母さんが復職を焦らずにすみ、一定期間は落ち着いて母乳をあげられる環境を獲得できれば、母子の将来のがんや糖尿病、肥満、高血圧などが減り国も医療費削減を期待できます。
誰もが受けられるわけではない長良医療センターの人工羊水注入によって救われ妊娠25週、576gまでこぎつけて生まれてきた佳奏ちゃん。後半は佳奏ちゃんの成長した現在の姿と、治療にかかわった高橋雄一郎医師に「なぜ、こんなに困難な治療をおこなうのか」をお聞きしたインタビューをお届けしています。
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妊娠16週での破水。ほとんどの場合は医師から「成すすべはない」と言われる状況で生まれた佳奏ちゃん。国内でも行われている病院はきわめて少ない妊娠中期の人工羊水注入で救われた妊娠の物語<前半>です。
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ニュージーランドは女性参政権が初めて認められた国であり、最近も女性首相が出産したことが世界中から注目されました。そのことと、この国が助産師先進国であることは同じ根っこをもっています。過去に3人もいる女性首相たちと親交が深く、ニュージーランドの母親にとても優しいマタニティ政策を築いたギリランド氏が来日した際、助産師さんの専門誌でインタビューと撮影をしました。
ダウン症の出産を不安に感じる方が一番心配なことのひとつが、「障害児の母となったら、仕事をやめなければならないのではないか?」ということ。その実態を、実際にダウン症のお子さんを保育園に入れているご家族のお父さんに語っていただきました。
「言ってもしかたがない」という気持ちから、たくさんのご両親が黙ってきたことを伝えたいと思いました。
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産科医、新生児科医、助産師さんなど周産期医療に従事する方たちが全国から一堂に会する日本周産期・新生児医学会。私が最もたくさん取材してきた学会なのですが、今年は、写真を展示させていただきました。
帝王切開、保育器に入った赤ちゃん、病棟での長期安静などハイリスク妊娠の風景を中心に9点を展示。果敢に出産にチャレンジするおかあさんと、心を込めてそれを支える医療者の方々の姿を写真で見ていただいて、周産期医療が、悲しいこともたくさんあるけれど命のためにみんなが全力を尽くす特別な場であることを再確認していただけたと思います。
7月14日付の信濃毎日新聞紙面で紹介していただきました。
展示した写真はこちらから (13点中9点持っていきました)
「少子化対策が行なわれているはずなのになぜ子どもは増えないのか?」についてスタジオで約20分間のフリートーク。(社)日本家族計画協会理事長・北村邦夫さんとご一緒しました。
2回に渡って出生前診断がとりあげられたシリーズにスタジオ出演しました。
妊婦さんの立場に立って取材しているVTRが貴重でした。
検査の存在を隠したり、説明したり検査を提供したりする人を少数に抑えておくことは、非認可施設の増加など迷走がエスカレートするばかりでさまざまな問題があります。出産を予定する方から「どんな検査で、どんな現状があるのかわかった」「夫と話し合うきっかけになった」等、うれしいメッセージをいただきました。
【特集】出生前検査(1)求められる情報提供のあり方
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【特集】出生前検査(2)検査を受けるか受けないかの選択を支える
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【特集】出生前検査(3)「産むか、産まないか」つらい決断を迫られた親たちのケア
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【特集】出生前検査(4)妊娠から出産後まで。いま求められるサポート
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記事中でコメントしました。産み場所の減少は今後さらに深刻化する可能性が高く、上のお子さんがいる妊婦さん、つわりのひどい時期などは本当に大変です。
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日本の周産期医療の立ち上げに黎明期から関り、今も東洋一のNICU(新生児集中治療室)を率いる田村先生のインタビュー/インタビュー撮影。東大闘争から「たらい回し」報道まで、圧倒されるようなお話は時代の証言そのものでした。
誰もが認める出生前診断の第一人者、クリフム夫律子マタニティクリニック・ぷぅ先生の「信念」ある仕事にカメラとインタビューで迫りました。立ち会わせていただいた胎児ドックでは、ダウン症がわかってから産む決心をした女性が診察を受け、かかりつけ病院ではわからなかった消化管の狭窄が見つかって、新生児手術が可能な病院への転院を決意しました。そしてもちろん産まない決心をするであろう方にも、とことん話をしてくれる。
これがほんものの出生前診断です。
ツイッターでとてもたくさんの賛同コメントをいただきました。
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学会が新型出生前診断(NIPT)の実施認可施設を増やす方向で新指針を示し「命の選別を拡大する」という警戒ムードが高まっています。
しかし技術の進歩や検査ビジネスの現実を知れば、学会の規制は、むしろ有害だと言わざるを得ず、現状維持は非認可施設に妊婦さんたちを誘導するだけですし、「診断から治療に向かう時代」の到来を不可能にします。
検査を考える機会を保証し、産む選択をした人たちの支援をもっと向上させたうえで、鎖国状態は終わらせる時期に来ているのではないでしょうか。それは、これから産む人たちのためです。
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ダウン症の確率が高いとわかりつつ、羊水検査で確定せずに出産した青木理恵さん(38歳・仮名)と、その妊娠と産後に寄り添った産後ドゥーラ・水戸川真由美さんの物語です。
想像ではない本当の物語でしかわからないものが、ここにあります。
ただ、ただ、ありがとう、青木さん、ひかりちゃん、水戸川さん。
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出生前診断の最新の状況を母たちの心、医療の取り組み双方からルポしていく連載を、現代ビジネス‐FRaU(講談社)でスタートしました。『出生前診断』(朝日新書)から4年経ちましたので、現在の最前線を歩いて来ようと思います。
第一回は、ベテラン精神看護専門看護師・宮田郁さんが胎児疾患を告知された方たちを支え続ける大阪医科大学附属病院からのレポートです。
宮田さんの、お母さんたちを決してジャッジしない、あくまでもそばにそっと居て伴走するケアのすばらしさ。その宮田さんを産科にひっぱってきたドクターのすごさ。
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家族社会学者・永田夏来さんの4ページインタビュー。永田さんによると、高度経済成長期に形成された「ふつうの家族」像に今なおたくさんの若い人たちが縛られて結婚や出産に不安を感じているとのこと。
そこで永田さんは、シェアハウスで子育てをする選択的シングルのママ、離婚家庭などさまざまな形の家族を写真で紹介する写真展「かぞくって、なんだろう?展」、シェアや映画「沈没家族」などにかかわり、若い人たちの家族観を開放に導く活動をしていらっしゃいます。
ニュージーランド助産師会のリーダーを30年間勤めたカレン・ギリランドさんの講演会が開かれ、シンポジウムで、母乳育児から見た日本の育児事情を報告しました。
体外受精で、染色体異常のある受精卵は子宮に戻さないようにする着床前検査「PGT-A」。このほど学会がおこなった臨床研究では体外受精で高齢妊娠の方に戻されている受精卵は7割が染色体異常を持っていたという衝撃的な事実がわかりました。
このことの意味を、実際に着床前検査を受け、戻そうと思っていた受精卵のすべてに染色体異常が見つかった女性の声から考えてみました。
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「卵子年齢の検査」と呼ばれているAMH検査。妊娠力が不安な女性の間で普及しつつありますが、検査施設で正しい説明をしてもらえないこともあるので注意が必要です。
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信頼できる医療情報サイトの見極め方を、妊活情報を中心に書きました。検索サイト「Google」は、現在、正しい情報が読める医療情報サイトが上位に表示されるようにくふうしていますが、産婦人科についてはまだ難しいようです。
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出生前診断、精子提供、体外受精などさまざまなトピックから新しい生殖の技術について、田村淳さんの仕切りでトーク。新婚の鈴木奈々さんをはじめ、厚労省の番記者だったゲストの町亞聖さん、一児の母の古瀬絵理さん、皆さんにとって興味深々なテーマばかりでした。
出生前診断については、治療可能な病気がわかることもあることなど「命の選別」論に隠れている現状をお話ししました。そのことがどれだけ影響したかわかりませんが、「訊きたい世論調査」で「あなたは出生前診断を推奨しますか?」という質問がありましたが、最終結果は「推奨する」と回答した方が4195人、「推奨しない」という方が1636人。推奨する方がしない方を大きく上回ったのには驚きました。
DeNAの健康サイト「WELQ」の事件が示すように、スマホで手軽に得られる情報には偏り、過ちを含む記述が少なくありません。ニュースサイトや健康記事はどのように作られているのか、妊活、出産、育児の分野ではどんな誤解が蔓延しているのかをお話しして、安心な情報収集のコツを考えました。
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