昨晩は日本産婦人科医会の記者懇談会で子宮頸がん検診の新しいスタイルやワクチンの普及について最新情報をお聞きしました。
頸がん健診は、今までの細胞診にプラスしてHPVウイルスのDNAも調べる方法「細胞診・HPV-DNA検査併用子宮頸がん検診」が普及に向け同会内部で進み出したようです。これは私も『AERA with Baby』で書いたりしましたが、ごく一部の施設でしかおこなわれていなかった、費用もかかる方法でした。でも、こ方法のいいところは、前がん状態の見落としがほとんどなくなること。そして、これが陰性なら検診が3年に一度でよくなると言われていて、課題の費用アップも実は相殺となる可能性が高いそうです。
頸がん検診の普及活動。これはワクチンと共に、母娘双方にとって大きなことでした。いえ、大きなこととしなくてはなりません。なぜかというと、お母さんと娘の「親子検診」が増えたという声をちらほらとお聞きしているからです。お母さんは検診、お嬢さんはワクチン、というわけです。
そうすると女の子は、「お母さん、検診受けていたな」という記憶から、いつか自ら行動してくれるようになるでしょう。また、産婦人科特有の「敷居の高さ」もこのときにうまく乗り越えられれば、高齢妊娠で妊娠して初めて産婦人科にかかるというような方も減ることが期待されます。
そして、自分は「妊娠して初めて産婦人科に行った→それ以来行ったことがない」という状態だったお母さんも、娘可愛さに産婦人科へカムバックできるのではないでしょうか。
ただ実際には、公費で補助される頸がんワクチンは内科や小児科で打つことも多いです。ですから、そうするとお母さんの頸がん検診はできません。それに公費補助でワクチンが受けられる年齢では住民票のある市内の医療施設に行き先が限られます。わが家も、私は先日のドックで検診をすませてしまったりしていまして、うーん、けっこう難しい。
でも、これからは親子検診の習慣を目指してみようと、このたびネットで一緒に通うのによさそうな産婦人科探しをしました。やはり、そんなに遠くなくて、婦人科の身近な相談に親身にのってくれそうなところ。分娩は必ずしもしていなくていいわけです。今週か遅くとも来週には、確実に行ってこようと思います。
地域で娘のお母さんたちに会う場に行きますと、よく検診やワクチンの話題になります。
「受けた?」
「受けた方がいいの?」
「受けたよ。痛かったって言ってた!」
などなど。関心は確実に高まっていて、いい感じです。
男の子だけのお母さんも、どうか波に乗り遅れないでご自身の検診を受けてください。
頸がんワクチンは、9月15日から4価のワクチン「ガーダシル」も公費補助を使って打てるようになりました。尖圭コンジローマという病気も防げるワクチンです。こちらは今までかなり高価だったので、ワクチンも受け時だと思います。 2011/09/15