ぽったりとした満月が空に浮かび、今年も立冬となりました。
今年は昨年出した『卵子老化の真実』の流れで出産年齢に関する講演を各地でさせていただく機会が多く、遠方はけっこうあちこちへ出かけたのです。現在の政府は出産対策に熱心ですし、加速する晩産化に歯止めをかけるべく、自治体で産み時についての支援を始めるところも少なくないようです。
しかし、今年の私の生活は、夏以降、その講演の仕事を除いて本当に出ていません、つまり都内は歩いていません。禁欲的に、次の本をまとめるために時間を割いてきました。でも、始める前からわかっていたことですが、出生前診断について語るのは本当に難しい・・・。
いつしか、出生前診断、遺伝学、そして中絶といった見出しの本に埋め尽くされている今の私の本箱。こうした言葉を娘はどう思って見ているのかと思ったら、今、高校の社会には世界史、日本史などと並んで「現代社会」という科目があり、そこで出生前診断は扱われているのだそう。
母体血血漿中のフリーセルDNAを調べる検査「NIPT(新型出生前診断)」が始まって1年半が過ぎ、新聞やテレビが報道合戦をしていた時期は過ぎましたが、今だから、書けることがあります。出生前診断には、知って驚いた事実がいくつもあり、それを咀嚼するのに、私も長い時間がかかりました。でも、必ず、この原稿は、今年中に校正にして年を越したいです。
そのために、目標を達成したお祝いの旅を予約したりした、この週末。それから、今日は適当に大量にりんごを煮たので、これからアップルパイにします。余裕ありすぎでしょうか。でも、もちろんパイ皮は冷凍。
2014/11/06