「さあ、食べるぞお!」連休の朝、始まった復食。食べるのは、1食につきおみそ汁のうわずみわをお椀半杯、10倍がゆお茶碗半杯です。
そのおいしかったこと‥‥!!今まで飲んだ中で一番おいしいおみそ汁でした。舌がとても鋭くなっているのは明らかでした。塩辛さから具の野菜の甘み、だしの複雑な旨味へと移り変わっていくその七色の変化が、グルメ漫画さながらに感じられました。
あくまりおいしくて自分が作ったものとは信じられず、子供を呼んで「ママの作ったおみそ汁って、おいしい?」と聞いてみました。「うん、おいしいよ」と言います。「で、今日のは、特においしい?」「ううん、いっつもおいしいよ」
いつも、こんなにおいしいもの食べていたんです。こんなに恵まれた暮らしをしていたんです。で、私ってひょっとしてものすごく料理がうまいのかも?!
食べてる、という感じがします。上記の量でも、腹八分目にちょうどよくいただいた感じ。午後には空手に行ってしまいました。
なぜか今日に限ってハードなお稽古でした。五重塔の下で連続蹴り、右50本、左50本、中段、上段、全部で200本‥‥これはさすがに途中で限界になりました。
復食2日目の今日は、おかゆが5倍がゆになり、お野菜の煮たものを少し食べてもいいことになります。じゃがいも、かぼちゃ、菜の花、大根などを、それぞれ本当に一口ずつ、いつもの10倍も20倍も味わって食べました。
食べないでいる幸せ
食べられる幸せ
‥‥今回一緒に断食をしたある年輩の方の言っておられた言葉です。
ただ、家族にとって、仙人状態の私は食べられるものもなく、ショッピング欲もないので、連休を遊ぶ相手としてはつまらないやつだったかもしれません。よくつきあってくれたと思います。
でも、家族も今回、なにがしかの感化を受けたようです。
8才の娘は、夕食のお魚に添える大根おろしをすらせたところ、大根が消滅するまですってしまいました。キケンなことではあったのですが、「たべものをそまつにしないの」と言ってがんばっていたので、「気をつけて」と言いながら、がんばってもらいました。 2005/03/21