瞑想会

友永さんのところの瞑想会に初めて参加してきました。

瞑想というものは、何をして瞑想というのか言葉で言えないということがあり(非言語の世界ですることなので仕方がないのです)、未体験者には大変わかりにくいものとなります。そして「瞑想の仕方」というものを本やネットで探していると実にいろいろな方法があるのがわかって、ますますわからなくなるのがオチです。

で、結論としては、「ともかくやってみなければわからない」ということになります。

1時間いろいろなことをしますが、なんといっても楽しかったのは、呼吸法を使ってとんでもなくドトーンと落ち着いた精神状態を作り出す部分でした。

「私の指示通りに呼吸してください」と友永先生が言うと、こういうときは、たいていヨーガ5000年の叡智が伝えるワザが出ます。目を閉じ、吸う、吐く、を3通りのリズムで延々と繰り返すこと、十分以上もあったでしょうか。

呼吸法の指示が解かれると、自然にそれは長い、長い、信じられないほど長い吸気になりました。感覚として、2分くらい吸い続けていた気がします。そして、頭の中がどこまでも広く、広く広がっていく感覚が。

わあ、ふしぎ、ふしぎ‥‥

と思っていると、やがてそれが吐気に転じ、そのとたん、まぶたの裏が朝日の昇るように明るくなりました。そして、頭のてっぺんからフワーーーッと降ってきました。スローモーションで、シャワーのようなあたたかくて明るいもの。酸素だったのでしょうか。

身体中にふりそそぐ酸素のシャワー。そして身体はまるで床に吸い付いたように微動もせず、呼吸の動く感じだけが身体をくすぐるようにしながら太々と上下し続けます。

終わってから、友永先生に「あ、あの呼吸法は何ですか?」と聞いてみると、ビギナーの人でも深い瞑想状態を味わうための技術なのだと教えて下さいました。「普通の人は、深い瞑想なんて簡単にできないじゃありませんか。ヨーガは、そこへ力づくで連れていってしまうんですよ」

数ある瞑想の中には、このような力づくの技は不要である、初心者は我慢をし、いずれ自力で努力して深めるべし、という考えもあるかもしれません。しかしこの点、ヨーガは割と親切というか「つべこべ言わずに感じてみぃ!」というところがあるようです。

私は感じてみて一番よかったのは、「瞑想=ムズカシイもの」というイメージが減り「気持ちいいもの、スカーッ!とするもの」に変わったことかな。

背骨が、帰り道もぽかぽかとあたたかく感じられました。電車乗ってもまだあたたかく、スーパーで夕食の買い物をしてもまだまだあたたかいのでした。 2005/04/16