『妊婦の「ぷ」』出来たて届く

今日から7月。今年も折り返し地点になりました。

REBORN宮下が『Judy』(小学館)で連載していた『妊婦の「ぷ」』が単行本化され、昨日届きました。コミックなのに外も中もグリーンを基調にした色合いがコミックと全く違った印象でシックです。

うれしいのは、このコミックが宮下さんが育児から仕事への本格復帰をとげた作品で、REBORNが内容的、人的に深く関わったことです。

思い起こせば12年前、きくちと私がふたりでREBORNを創刊して新聞に紹介してもらったとき、たくさんの購読希望者の中に宮下さんがいたのでした。

「この人の申込用紙、職業、漫画家だって書いてある」「では、イラストを描く人が欲しいから、この人に無理に頼みましょう」

そんなやくざな考え方で2人の話はまとまり、家が割と近かった私はとある私鉄駅前のケンタッキーに宮下さんを呼び出したのでした。その時の宮下さんは『妊婦の「ぷ」』の主人公のように、まだ夫とふたりの思いっきり自分たちテイストな仕事中心の生活を楽しんでいる未産の女性でした。

がんばりたい仕事を持っている女性にとって、出産と子育ての期間をどうクリアするかは人生の一大テーマですが、そのように突如襲われるようにしてREBORNに巻き込まれた宮下さんがREBORNを肥やしにこの冒険的時期を乗り越えてくれたのはうれしいことです。こちらはもう、宮下さんが描いてくれる絵にはただ感謝するばかりだったので。

その後もREBORNは、次々と女性を襲ってまいりました。そして襲われた人がまた他の人を襲ったりして、今の12人体制になっているのでした。

◆『なんとかなるって!働く女性の妊娠コミック 妊婦の「ぷ」』
http://www.web-reborn.com/books/book/ninpunopu.html

2005/07/01