あじさいが咲くと、板割りの季節なのです。下の子と去年3月から始めた空手の奉納大会というものがあり、板を割ります。
去年は割れなくて泣いた娘は、今年は帯の色も進んで断然割る気でいたのですが‥‥わ、割れません。何回か叩いてみましたが、ついに割れずに退場。そのあと、もう、いつまでもすすり泣きが止まりません。
しかし、大会のプログラムが進み、厚いのを3枚割っちゃう人、指先で割る人など不思議としか言いようがないものを見たあと見物席のお客さんたちに「割りたい人!」と募ることになったとき、娘が「もう一回やりたい!」と言い出しました。
お客さんたちの中から志願してきたのは女性ばかり。彼女たちが割れて拍手を浴びたあと、またまた娘が、涙がいっそうあふれてきてしまったけれど無我夢中で出て行きました。
涙をふくばかりでなかなか構えに入れないのですが、100名近い周りの方たちに声援をもらいます。道場のエライ方々にも耳許でなにやら励まされて、1発目。でも割れません。そして2発目に、バキッ!ときれいに割れてくれたその瞬間の、もう、うれしかったこと‥‥。
はじめ割れなかった時、すでに拳が青くはれ始めていたのに、よく叩いてくれました。1年間の無念を晴らした彼女。
いい日だったね! 2006/06/25