18歳青年の親として

北朝鮮のミサイル発射のニュースに、いつもはお笑いしかテレビを見ない息子が反応しています。それでホントに珍しいことですが、子どもと核や軍事同盟の話などしました。

彼は18才。これくらいの年齢の男の子たちが戦争になりそうだというニュースをニュースをどんな気もちで見ているかは、この年の子どもがいる家庭しか気がついていないのでは。

高3で、受験の年です。業者からは大学や専門学校案内のDMがたくさん入りましたが、ドキッとしたのは一月ほど前に防衛大からの郵便が来たことでした。続いて、電話までかかってきました。

大変丁重な電話で、こちらも「本人がもう行きたいところを決めていますので」と、ていねいに断りました。徴兵が来たけれど断った、平和な時代でよかった‥‥そんな気分でした。上の子は女の子だったからか、こんなことはありませんでした。

ちなみに、この教育費がバカ高い日本において、防衛大は学費が無料です。学生の身分は国家公務員で、月10万円もの手当がつきます。こんな大学があるということもあまり知られていないと思います。

かつての学徒動員は二十歳。そんな年齢の男の子たちが命を散らしていった歴史は、同じ年頃の子を持つ親にはたまらないものがあります。

1億人の老若男女がいても、夜通し行進してもへたらないであろう年齢の男の子はそんなにいるわけではありません。彼らに静かに国家の目が注がれていることを感じる時、親としては本当に平和の尊さを感じます。 2006/07/06