障害のあるお子さんを持つ家庭の家計プランを同じ立場から支援しているファイナンシャルプランナー濱倉千晶さんのブログで『出生前診断−出産ジャーナリストが見つめた現状と未来』をご紹介いただきました。濱倉さんには、本業のお金のことや母親の就労継続についての情報、ご出産後に支援が得られなくてつらかったことなどを本で語っていただいています。
こういう風に、出生前診断の本で私がダウン症候群のあるお子さんを育てている方たちにたくさん助けていただいたことや、こうして出生前診断の本を紹介していただいていることは、出生前診断について「検査推進派 VS.障害者団体!」といった対立構図しか頭にない人には「???」なことなんだろうなあ、と思います。
でも、この本は実際に何人ものママにたくさん助けられて書きました。
もちろん、心にはどれだけご負担をおかけしたかと思うのです・・・
出生前診断の本にご協力いただくのは。
でも、ご自身の経験や今の暮らしを知ってほしいという気持ちで、たぶん、ご協力いただいたのでは・・・。
それでも私がお願いをしたのは、出生前診断のことを考えることほど、障害のことを真剣に考えられるテーマはないからです。
そして読者のニーズ=検査を受けない人、もしくは陽性でも妊娠継続するという道を考える人は、特に晩産の方はダウン症候群があった時の育児について「暮らし」の知識を欲しがっています。
また、取材でわかったのは、これほど出生前診断について議論する人が多いのに、実際にダウン症候群がある赤ちゃんが生まれた時、十分なアドバイスやサポートが得られるまで長い歳月がかかった人があまりにも多いという問題があったということです。
出生前診断について、私は、机上の議論には興味がありません。興味があるのは、実際の現場が困っていることがなんとかなることです。
そして出生前診断に対する考え方や子どもの障害の有無などでは、母親同士のあいだに本来は垣根などないとも信じています。
◆濱倉千晶さんのブログ 「正しい情報をキャッチすることが大切」
http://ameblo.jp/office-augite/entry-12016714224.html
2015/04/28