高齢出産は人生後半の健康につながる

オレンジページ からだの本」で再び妊娠したい人のための企画やっています。全米18000名の看護師さんが協力したハーバード大学の「看護師健康調査」のこと、妊娠しやすくなる魔法の食べ物やサプリはありませんよ!、ということなどを紹介。今、日本でインターネットや書店にあふれている不妊治療の情報があまりにもビジネスになっていることをどれだけの人が気付いてるでしょうか・・・。
京都に、以前からお会いしたかった志馬クリニック四条烏丸院長・志馬千佳先生もお訪ねすることができました。嬉しいことに志馬先生は私の『卵子老化の真実』(文春新書)をたくさんアンダーラインを引きながら読んでくださっていて「特に、ここですよね!」と示していただいたのは、高齢出産は養生への意識が高まることで人生後半の健康につながる、という部分。そう!そこは本当に肝なんですよね。私たちは女性をおどすために年齢の話をしてはいけなくて、すでに高齢妊娠世代となった女性にはしっかりとそのチャンスをつかんでほしいと思っています。
しかし、クリニックに流れるほのかな生薬の香りにうっとりしながらも、私は高齢出産後18年もの歳月を経て当時得た気づきを忘れかけていたわれとわが身について反省・・・。
クリニックのある京都の四条通は来週の祇園祭を控えていい雰囲気になっていました。松田道雄の若いときの随筆に宵山の盛り上がりと人が引けていく気配を遠くに感じながら夜勤の夜が更けてゆくという情緒あるくだりがあり、それを思い出したりしながら帰りました。 2015/07/10