「篠山紀信展 写真力」

講演が重なっていた状況が一息ついて写真展へ。篠山紀信氏の巨大な写真群と2時間過ごしました。篠山さんは、いったい何人の人を最期もしくは引退まで撮り切ってきたのだろうか。

写真一枚一枚の完成度は言わずもがな。そして、見せ方も一部屋ずつに意表をつくものがありました。それも光を使って「写真的」に。

最後にこれまでの写真集をセレクトした説明ボードが並んでいたのも、篠山さんが1人の写真家として考えて来たことが垣間見えてとても面白かった。「激写」など軽くも響く造語が作られてきた影には、たくさんの思索や旅、伝統芸能への情熱が隠れているのだと知った。

写真の自由、写真の力について大いに励まされた気がして、今朝は写真展のあの空間の中にまだいるようなすごくいい気持ちで目覚めた。

2017年1月24日