授かりたい女性たちの朝学@茅ヶ崎

茅ヶ崎市の男女共同参画推進事業のひとつとして、このところ毎年駅前の男女共同参画推進センター「いこりあ」で講座を持たせていただいています。今年もいつものように、春が兆す2月の土曜日の朝、日差しがいっぱいの相模線に揺られて茅ヶ崎に行ってきました。

不妊治療をすでに始めている方もいらしたけれど、まさに今始めようとしている方も少なくなかったようでした。そこで、何人もの方が切実に困っていたのは「病院選び」です。「すみやかに受診しましょう」「専門家に相談してください」という言葉が医療記事にはあふれているけれど、患者さんにはここが大問題です。

病院にかかるということは「初診」という形をとることになり、検査が直ちに始まったり、時には気が付いたら治療も始まっていたという人もいます。「本当に、ここで治療を始めてよいか」を考える時間が、どの病院にかかる人にももてたらいいと思います。

また、不妊治療をすべきかどうかを迷っている人もたくさんいます。子どもが欲しくても、夫婦だけの生活がいやかというと、そうでもない人もいます。2人目、3人目の不妊となればなおさらのことです。

自分のたちの状況をあれこれ話して、不妊治療、するかどうか決めたい!するなら、どこの病院で、どんな治療をすれば妥当なのか決めたい!・・・と思っている方はとても多いと思います。

新型出生前診断は、検査の前に必ずカウンセリングを受けることが義務付けられています。そのカウンセリングの日は検査をしません。

助産院も、初診の前に「お話」だけの時間をもうけているのがふつうです。そのうえで、「やっぱり助産院で産みたい、それも、この助産院で」と決めた人は後日初診の予約をとります。

不妊治療も、そのようなシステムになってもよいほど「覚悟」の要る、大変なことではないでしょうか。

2017年2月11日