医学書院で、新年から、少子化にまつわるさまざまなテーマをとりあげる連載を始めることになりました。それで、まずお会いしたのが、私を以前お仲間の勉強会の講師で招いてくださった家族社会学研究者の松田茂樹さん。少子化危機突破タスクフォース等々幾度となく内閣府の少子化関連チームに加わってきた、常にエビデンスに基づいた提言をなさる方です。
最新作『少子化論 なぜまだ結婚・出産しやすい国にならないのか』が、私にはとても共感できたのでこちらをテーマにインタビューしてきました。反論もあることでしょうが、松田氏は、日本は子育て中は家にいたいという女性が多いため、雇用が劣化して収入が低い男性が増えたことが非婚化を推し進めている、そして非婚が出生率低迷の最大の原因とデーに基づき冷静に分析します。
そして、私は先日「3人目っていいよ」プロジェクトを考えていると書きましたが、松田氏も、日本では教育費の負担から産みたい子どもの数を産まない人が多すぎることも少子化の主因のひとつと言います。フランスでは、子ども手当が鬼のように出ますが、実は1人目は出なくて2人以降で出るようになり.. ひとり増える事に家計が楽になるようになっています。そして教育は大学まで国が負担してくれます。
日本は少子化対策をスタートしてからまず正社員としてフルタイムでバリバリ働く女性の両立支援を推し進め、それもとても大切なことでしたし、さらに進める必要があります。でも日本ではそれだけでは全体への影響力が限られていて、それ以外の対策を求める人々が膨大にいることをさまざまな角度から指摘しています。
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2013/07/23