混合病棟と院内感染この週末は誠にあっという間に過ぎてしまいました。土曜日は(社)日本助産師会の混合病棟をテーマにしたシンポジウムに行き「女性にとっての混合病棟」ということで20分話させて頂きました。
病院の混合化は急速に進んでいて、婦人科ばかりか今や、内科、小児科、整形外科、耳鼻科など多岐に渡ります。きょうだいがお母さんや赤ちゃんと面会することを禁止している病院も多いというのに、なぜか小児科との混合もけっこうあるようです。
こうした中で、一番心配なのは院内感染。そんな心配から、感染に弱い新生児は新生児室に隔離される傾向もあると聞きます。
その中で、この日、新生児科医・北島博之先生の発表はとても興味深いものでした。それは、新生児を感染から守るために大切なのは、母親と早く十分に接触して、母親の常在菌を赤ちゃんにくっつけることだというのです。常在菌がたくさんいれば、そのあとで病院の中にいる耐性菌がやってきても、すでにいる常在菌との生存競争に負けるので感染しにくくなる、というのです。
この場合、母親の菌であることが大切なのです。医療者が持っている菌は、抗生物質や消毒を多用する世界を生き延びてきた強い菌であることがあり、それは赤ちゃんに優しい菌ではないのです。
ずっと以前ですが、水中出産で有名なフランスの産科医のミッシェル・オダンが「病院出産が少なくなるとしたらそれは感染という観点からであろう」、と話していたことを思い出しました。
今、それは、少子化→混合病棟という流れの中で、現実化していくのかもしれません。
この、菌は、菌をもって制すという考えは、これからうんと広がっていくべきだと思いました。‥‥で、北島先生にさっそく取材のお申し込みをして別れました。
日曜日は、ついに念願の『メルマガREBORN』を発行。
初回発行の今日は、総計845名の方にお送りさせて頂きました。もしもおじゃまでなければ、そんなにたくさん発行しません(したいけれど、できない‥‥)ので、とってやってくださるとうれしいです。
2005/01/30