ファミサポ生活を始める

私は思い立ってから実行まで24時間を切ることが時々起きるのだけど、この度、久しぶりにそれが起きた。市のファミリーサポートセンターの方に、週二回、夕ご飯&常備菜を作りに来て頂くことにしたのである。食後のお皿洗いは上の子ふたりに課して、私は週2日の残業可能日を確保するという作戦。

きっかけは、このたびの本のために少子化の資料を読みあさって家事の分担について読んだとき、ふと自分の家事時間を計算してしまったこと。私は6人家族で、ほぼすべての家事・育児をしている。朝5時半にスタートし、10分ほどの朝食タイムをのぞいて8時半までかかる。これが朝で、あとは夕方に3時間は家事をしているので何と1日最低6時間は家事をしている。

数字にしてみて、自分の実態がわかった。こんなに長時間家事をしていては、やってもやっても仕事が終わらないはずだ‥‥でも、一体どうしたら‥‥

そこに、パリのお話の取材が入った。多様なパリの託児事情を知って「いいなあ」と思いつつ日本の状況を振り返ったとき「あっ、あれがあった!」と突然ファミサポのことを思い出した。

2年くらい前に「なんだ?これ」と市役所で手に取ったパンフに、確か家事もしてくれるって書いてあったっけ。市役所のサイトへ行ってみると時間当たりの謝礼が出ていた。1時間850円という、なんともリーズナブルなお値段!これは、少子化挽回で定評を得ているフランスの専属ベビーシッターさんと大体同じ時給です。REBORNスタッフのMLに書いてみると、すぐに三宅、白井から「大賛成」とメールが来た。

そんなわけで、早速、今日、わが家に近所の方が来てくれて、すっごくおいしい夕ご飯を作ってくれました。主婦として大先輩のとてもいい方で、おまけにうさぎ好きだ。うれしかった。何というか、慰められる、っていう感じだなあ。

材料の買い物は私が献立立ててしておくということで、料理から盛りつけ、お鍋洗いまでをしてもらう取り決めです。初回の今日は私が味見して感想を述べたり、うちのお鍋の使い方などを説明しながら。「人参はこんな切り方でいいですか?ゴボウは?」とても細かく好みを聞いてくださいました。こうしてわが家風を覚えて下さった同じ方が、今後も来てくれる。

夕ご飯をよその方に作ってもらうなんて、抵抗がある方が多いかも知れない。でも実は、私は幼稚園までお手伝いさんのご飯育ちなので、ご飯は主婦のすべてではないと思っています。ただ、私の稼ぎでそんなこと夢の夢だと思っていたのに‥‥ありがたいなあ。初めて感じたエンゼルプラン(新エンゼルプランの方)のありがたさよ。

「ファミサポは登録しても来てくれない」と言う声も聞くので今回のケースは幸運に恵まれたのかも知れないけれど、困っている方は、ダメモトですよ。私は家事をお願いしましたがもちろん保育もしてくれます。家事、育児におしつぶされているのをあきらめちゃだめだよ〜。 2005/12/26