土曜日の今日、表参道へ多摩美の卒業制作展を見に行きました。つい昨日、大学から卒業決定の通知を受け取り、娘とふたりで見たところ。展覧会を見に行くと、本当に卒業するらしき様子なのでなんだかうそみたいです。いやあ、長かった、本当に長かった(学費を払うのが、です。・・・私には)。
娘の卒業制作は「万歳!何でもない日」というタイトル。実在する85人に取材し、その24時間の行動を時間ごとに1枚の絵に納めていき新聞印刷仕立てにしたもの。私たち家族や親族一同ももちろんかり出されて登場して、娘のお友達たちと共に24時間ごそごそ何かやっているところが描かれています。
思いっきり標準的でない人もけっこう入っているのですが、それぞれにとっては平凡な一日の大集合。親としては、娘がいろいろな人を愛し、共に生きていけそうな人に成長してくれたような気がしました。
ゼミで娘をみていただいた宮崎光弘先生と「盲導犬クイールの生涯」が大ヒットした石黒謙吾氏の対談があったので聞いてきました。「分けると分かる」というテーマで、「分類王」と呼ばれる石黒さんがご自分の発想ツールを語っていただきました。終わってから、お二人とも娘が大変お世話になって来た方なのでご挨拶すると、おふたりはまさしく私と同じジェネレーションのよう。石黒さんは私がカメラマンをしていた時代の『宝島』の愛読者だったということで、私の名前を記憶にとどめておられ、びっくりしました。
帰りに何となく、私にとっては故郷的な町である下北沢に寄り、夫と沖縄料理屋さんで泡盛を飲んだりしました。海の青を表していたのか、それはきれいな青いグラスに入っていた泡盛。その色に見とれながら、ふと口をついて出たのはこんな言葉でした。「なんか、もう心配しなくてもいいみたいね」
彼女はもう、たくさんの仲間や導いてくれる先輩にも囲まれているようなので安心です。私にとって、子どもを3人育てたことは人生最大の仕事でしたが、こうしてだんだんに1人ずつ巣立っていくとなると、自分の仕事をきっちりとまとめあげていきたいと切に思えてきます。
最近した仕事で大きかったことは、産科医療保障制度について、その導入にあたり中心的存在だった岡井崇教授のインタビューをAll Aboutに掲載したことで、沢山の方かられしい反響をいただきました。また今週から、新しい本にとりかかりました。取材の申し込みを始めて来週から取材開始です。 2009/03/07