時事通信社にこんな立派な書評をいただきました。許可を得て転載します。ベテランの男性記者さんが書いてくださったそうです! このように正面からすうっと内容をとらえてくださったことがとてもうれしくて思わず転載を申請しました。
◎「出生前診断」 河合 蘭著
胎児の段階で染色体異常などの可能性が分かってしまう出生前診断。その技術革新の歴史と出産現場への影響を、当事者である女性の視点から徹底検証した。現場の医師たちの苦悩を読むと、「命の選別」といった発想だけで割り切れる問題か、疑問も頭をもたげる。妊婦だけに重い負担を強いてきた社会の側も変わる必要が痛感される。
(朝日新書・886円) 2015/06/23