遅咲きの松田先生

『ひとびとの精神史』の松田道雄論にとりかかっています。
松田先生は『育児の百科』しか知らない方も少なくないですが実は約百冊の本を出しています。
コンプリートにはほど遠いけれど、おもな本を年齢を計算しながら並べてみました。
すると50代、60代から本格的な執筆が始まっていることがわかりました。こんなに遅咲きの人だったとは!
『私は女性にしか期待しない』は女性の労働について今こそ読みたい本でこれまでも強く支持されてきた岩波新書ですが、80代で、あのようにパワフルな、みずみずしい文章を書かれていたのです。70代後半で書かれた『日常を愛する』などそのほかの晩年の本も素晴らしいです。 2015/07/01