断食は、先日からAll About「出産医療・産院選び」にインタビュー記事をアップした友永淳子先生(荻窪・友永ヨーガ学院)が年3回行っているコースに参加してやっています。
土曜日に説明会と個人面談があり、この日から普段の8割に減食。日曜日は6割減食で準備をしました。全部で30人くらいが今回のコースに参加し、毎日おこなわれる断食用のヨガにできるだけ通うことになっています。
1日目の月曜日は玄米がゆ一杯。2日目の今日は重湯一杯。他に口に出来るのはミネラル水と、番茶と、あとは「パイロゲン」というややフシギな健康飲料のみです。
「何で断食するの?」と何人かの人の聞かれましたが、一番大きい理由は「えっ!やってみた〜いっ」という欲望でした。欲を絶ってみたいという欲望です。こういう人は、欲がないのか、欲張りなのか?→後者、ですね。お産もそうですが、自分の身体が冒険するのはとても楽しいことではありませんか。
仕事も家事も普通にします。けっこういつも通りにできますし、ここがとても不思議なのですが、食欲にかられて苦しいという感覚がまったくないのです。家族のご飯も平気で作ります。
本当に、電源を切ったかのごとく、今の私は食欲という基本的欲望をパチッと絶ってしまっているのです。なぜそんなことができたのかは、わからないまま。
断食している人の世間を見るまなざしは独特なものです。どうしても、食べている人との間に隔たりができます。家族さえも、「もの喰う人々」となり、私と違う世界にいます。
見ていると、うちの家族はいろいろな食べ方をしています。
小さい下の子が、親の作ったごはんをうれしそうに食べているのを見るのは、ほほえましい。私の前でバームクーヘンを食べるとき、「失礼します」と言った夫と長女も、いいなあと思った。
しかし、おばあちゃんが、気の向くままにお総菜や甘味を買いちらし、長々と食べていたり、下手すると買ったたけで放置して古くしたりするのを見るのはつくづく情けない。
しかし、そんな光景も、断食中の頭にはいらだちは浮かばず、ただ、人にはこういう面があるなあ、それに征服されないように意識をしっかりもたないといけないんだなあ、と静かに思うわけです‥‥ああ、ほんとにお坊さんです。
友永ヨーガ学院 断食講座
http://www.tomonagayoga.org/fast.html
2005/03/15