少子化を案じるシニアの方たちと

先日、リタイアされた官僚、政治記者、企業の方々が作る日本賢人会議所というグループで「卵子老化や少子化対策についてレクチャーを」と言っていただき行ってまいりました。
ここで、官庁でかつて男女共同参画に15年間も関わられた方から「なぜ僕らは出産も仕事も一緒に考えられなかったのか悔やまれる。どうしてあの時に誰も女性の産める年齢には限りがあるということを言わなかったのか」という痛恨の声をいただき、私はこれには返す言葉が見つかりませんでした。
その時代の見た夢に向かって必死に働いた人たちが、次の世代を苦しめるというのは、実は常にあることなのだと思います。だから老年期というのは、社会で時代に求められ、活躍された方ほどそうした思いに悩まれるのかもしれません。
でも、この日、皆さん本当に熱心に意見をぶつけてきた下さり、私が日頃ひとりでせっせと「やっばり知りたい少子化のはなし」に書いていることをよく聞いてくださいました。シニアの方たちは皆さん「少子化はお金ではない!私たちはお金はなかったが子どもがいて幸せだった」と言います。でも、それはバブル以降に社会に出た方にそう言ったら世代間断絶があるだけだと私は考えています。ここではそんな私の反論にもしっかり耳を傾けてくださいました。
親もなく上司もいない私にとって、年上の方とお話しするのは貴重な機会でした。 2015/04/22