卵子老化の座談会

まもなく発売になる『BAILA』(集英社 30歳前後の働く女性がターゲット)の別冊付録『妊BAILA』で読者と卵子老化座談会をやっています。ライターさんが書いてくれた言葉なので自分が普段話している言葉とは違うのですが、わかりやすいです。ジャストにその年頃な読者の身体を思いやる編集者さん、ライターさんの思いやりを感じる冊子でした。私もこれからこんな全体の流れがわかる予習ブックをやりたいと思っていたので参考になりました。 2015/05/15


ちょっと他に類を見ない感じのスイーツ

『出生前診断−出産ジャーナリストが見つめた現状と未来』の打ち上げでラストに登場した画期的なデザートプレート。苦楽をともにしていただいた編集者さんたちからのうれしいお祝いでした。ありがとう!!2015/05/14


科学ジャーナリスト賞の贈呈式

13221010_1019852174757879_320865896633062121_n

5月12日、日比谷のプレスセンタービルで科学ジャーナリスト賞の贈呈式があり、物理学者・米沢富美子先生からのご講評や記念のオーナメントをいただいてきました。講評で大賞と激しく競ったと何人もの審査員の方から言われて本当にびっくりしましたが、私はもう「よくぞ、この難しいテーマにここまで斬り込んだ」と、この百戦錬磨のジャーナリストの方たちの会でご高評をいただき、心から満足です。命の危険を感じながら核についての取材をされた記者さんから「受賞で疲れが吹っ飛んだ」という言葉がありましたが、私もまさにそんな気持ちです。

13165925_1039621382785424_1532452201599785827_n

私が、これからも魂こめてまたこのような単著本を書いていけるとしたら、それは、この賞のおかげだと思います。
そして、受賞作を書かせていただけたのは、これまでに取材にご協力いただいた方のご協力とその方たち自身のお仕事やお子さんたちへの熱い思いがすばらしいおかげです。

そして本を一冊購入してくださった方、ブログやSNS、レビュー、推薦図書リストなどに書いて発信してくださった方々のおかげです。これこそ、世間に私の書き手としての適性に一票を入れてくださる行為で、ひとえにそれに支えられて書き手という生き物は今日の1日を生存しています。
これからも、いうより、実は「これからいい仕事したいな」と、そんなノリになっている私を夫は呆れて見ていますが、そこは年の功で美味しいものを作って食べたりすることも忘れず楽しくやっていきたいなと。

写真は本の仕上げで昼夜を問わず二人三脚のパートナーになってくださっていたフリーランス編集者さんでライターでもある安里麻理子さんと。本のお産婆さんをしてくださった彼女の支えなしにこの本はありませんでした。改めて、みなさまに心よりお礼を申し上げます。

そして、どうぞ、これからも、私に本を書かせてください❕

13165895_1039622286118667_8671374227762700024_n 13087914_1039622299451999_4958768191887804407_n

13077035_1039622302785332_5671737285963189595_n 13217114_1039622352785327_5309078736618809936_o

13221730_1019852221424541_709626875062636169_n

2016年5月13日


獨協大で「出産とはどんな体験か」を講義

今日は獨協大学の全学総合講座「ジェンダーで眺めてみれば」のゲスト講師として「出産とはどんな体験か」というお題の授業をしてきました。医療系ではない大学の講義は初めてで半数近くが男子学生。陣痛の話に誰かが苦しい気持ちになってしまわないかとひやひやしましたが、生理的なプロセスからオキシトシンやリラクセーションのこと、無痛分娩、晩産化、不妊治療、出生前診断のことまで一気に話してきました。
伝えたかったのは、お産はひとりひとり違うものだということ。
最後に、新しい命を迎えるとはどういうことか伝えるために、International Down Syndrome Coalitionの下記の動画をyou tubeから再生したのですが、これはかなり学生さんたちの関心を集めたようです。私が、『出生前診断−出産ジャーナリストが見つめた現状と未来』を書いていたときに時々見ていたものです。

◆International Down Syndrome Coalition WDSD March 21, 2012

女子学生はもとより男子学生もほとんど寝てしまうような学生はいなくて、乗り出して聞いてくれた子も少なからずいたように思います。お産の話を聞く機会はかなり貴重なはずで、私も「産みたくなるまで、この話、頭の片隅にとっておいてね!」と強く思いました。 2015/06/11


子どもの障害がある方の家計プラン

障害のあるお子さんを持つ家庭の家計プランを同じ立場から支援しているファイナンシャルプランナー濱倉千晶さんのブログで『出生前診断−出産ジャーナリストが見つめた現状と未来』をご紹介いただきました。濱倉さんには、本業のお金のことや母親の就労継続についての情報、ご出産後に支援が得られなくてつらかったことなどを本で語っていただいています。
こういう風に、出生前診断の本で私がダウン症候群のあるお子さんを育てている方たちにたくさん助けていただいたことや、こうして出生前診断の本を紹介していただいていることは、出生前診断について「検査推進派 VS.障害者団体!」といった対立構図しか頭にない人には「???」なことなんだろうなあ、と思います。
でも、この本は実際に何人ものママにたくさん助けられて書きました。
もちろん、心にはどれだけご負担をおかけしたかと思うのです・・・
出生前診断の本にご協力いただくのは。
でも、ご自身の経験や今の暮らしを知ってほしいという気持ちで、たぶん、ご協力いただいたのでは・・・。
それでも私がお願いをしたのは、出生前診断のことを考えることほど、障害のことを真剣に考えられるテーマはないからです。
そして読者のニーズ=検査を受けない人、もしくは陽性でも妊娠継続するという道を考える人は、特に晩産の方はダウン症候群があった時の育児について「暮らし」の知識を欲しがっています。
また、取材でわかったのは、これほど出生前診断について議論する人が多いのに、実際にダウン症候群がある赤ちゃんが生まれた時、十分なアドバイスやサポートが得られるまで長い歳月がかかった人があまりにも多いという問題があったということです。
出生前診断について、私は、机上の議論には興味がありません。興味があるのは、実際の現場が困っていることがなんとかなることです。
そして出生前診断に対する考え方や子どもの障害の有無などでは、母親同士のあいだに本来は垣根などないとも信じています。

◆濱倉千晶さんのブログ 「正しい情報をキャッチすることが大切」
http://ameblo.jp/office-augite/entry-12016714224.html

2015/04/28


自然妊娠の妊娠率を高める方法

「オレンジページ からだの本」の妊活記事で、アメーバブログ「松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ」の充実が止まらない松林先生をリプロダクションクリニック大阪にお訪ねしました。
「男女で最先端の治療がスピード感をもって受けられる」というクリニックのコンセプトはユニセックスな雰囲気のインテリアによく表れていました。また、入り口からシュッとメンズルームに入れるショートカットはさすが。
また今回は、クリニックに行く前の妊活も含めた企画でした。松林先生のブログは、その時期へのアドバイスがまた素晴らしいので、ぜひ、妊娠を願う読者さんにご紹介したかったのです。
晩産化でARTばかり注目されますが、今、二人で自然妊娠に至るまでの情報がなさすぎ、と言うか間違いすぎではないでしょぅか。排卵日の1日に固執したり基礎体温表に心を支配されたり、はたまた1週間も禁欲しちゃったり、とまじめに妊活に励めば励むほど妊娠から遠ざかってゆく女性たちを救う記事を、これから書きます。そして入稿しないと、私のGWは来ない(>_<)

◆松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ
http://ameblo.jp/matsubooon/
◆リプロダクションクリニック大阪 妊娠治療を受けられる前に
http://www.reposaka.jp/clinic/clinic02.html
2015/04/25


少子化を案じるシニアの方たちと

先日、リタイアされた官僚、政治記者、企業の方々が作る日本賢人会議所というグループで「卵子老化や少子化対策についてレクチャーを」と言っていただき行ってまいりました。
ここで、官庁でかつて男女共同参画に15年間も関わられた方から「なぜ僕らは出産も仕事も一緒に考えられなかったのか悔やまれる。どうしてあの時に誰も女性の産める年齢には限りがあるということを言わなかったのか」という痛恨の声をいただき、私はこれには返す言葉が見つかりませんでした。
その時代の見た夢に向かって必死に働いた人たちが、次の世代を苦しめるというのは、実は常にあることなのだと思います。だから老年期というのは、社会で時代に求められ、活躍された方ほどそうした思いに悩まれるのかもしれません。
でも、この日、皆さん本当に熱心に意見をぶつけてきた下さり、私が日頃ひとりでせっせと「やっばり知りたい少子化のはなし」に書いていることをよく聞いてくださいました。シニアの方たちは皆さん「少子化はお金ではない!私たちはお金はなかったが子どもがいて幸せだった」と言います。でも、それはバブル以降に社会に出た方にそう言ったら世代間断絶があるだけだと私は考えています。ここではそんな私の反論にもしっかり耳を傾けてくださいました。
親もなく上司もいない私にとって、年上の方とお話しするのは貴重な機会でした。 2015/04/22


妊活コミック、妊活リーフレット

今日は「助産雑誌」(医学書院)の連載「やっぱり知りたい少子化のはなし」自治体による妊活事業の巻を入稿。自治体では最近妊活コミックを作るところが次々に出ていますが、こちらはその先駆けである大分県「妊活推進啓発事業」のコミック『今 伝えたい!いつかは子どもを・・・と考えているあなたたちへ〜知っておきたいからだのこと〜』(作画・福田素子さん)の一コマ。本当によくできていて、そして作っていくときに私の『卵子老化の真実』を「バイブルでした!」と言ってくださるほど使ってくださったそうです・・・涙。
全体はこちらから見ることができます。

◆大分県 ☆からだを知ろう!!〜自分のからだ(生殖機能)のこと、知ってますか?〜☆
http://www.pref.oita.jp/soshiki/12200/karadanokoto.html

今回は大分県と岡山県の試みを紹介しましたが、まだまだ全国にはいろいろな妊活グッズが登場していることと思います。
岡山県は、リーフレットのシリーズのラストが「出生前診断」になっているところに監修の中塚先生の誠実さを感じました。医師が子どもたちの未来を真剣に考えれば、必ずこうなるはずです。ただし、日本の出生前診断は、まだ子どもたちに語れるコンセンサスを持っていません。<>2015/04/20


良きモデル

長女と会い、書店で彼女の最近の仕事を見せてもらう。週刊文春の連載で健康ものやった流れで、今度はマガジンハウスの「Tarzan」で似た傾向の仕事をしていた。やっぱり父親が登場。奥の、明らかに健康が心配な部長さんが彼女の父、つまり私の夫です。よいモデルすぎます。<>2015/04/18


日本産科婦人科学会シンポの前夜に

日本産科婦人科学会で長崎大学、増崎組の先生方とにぎやかに中華街させていただきました。明日はこのメンバーで朝一番に、シンポジストに産婦人科医は誰もいない異色のシンポジウム「遺伝カウンセリングのあり方」を研修プログラムのひとつとして行います。
『出生前診断−出産ジャーナリストが見つめた現状と未来』は、ちょうどこの日に店頭に並びました。
2年近い取材と半年以上の籠もり生活の末に私が今言いたいことは、このシンポでストレートにお話しします。 2015/04/15